お疲れ様です。元公務員(消防官)のササケンです。

公務員を辞めても後悔しないか不安。
転職失敗しないためにはどうすれば良いのか知りたい。
このような悩みを解決します。
私は消防官として10年間の経験があります。
私も散々悩みましたが、転職した現在後悔はしていません。
この記事では、公務員をやめる際に失くすものや、在籍し続ける際のリスク、転職のリスクや転職を成功させるヒントについて解説しています。
公務員の転職についての全体像が掴めるかと思います。
公務員を辞めてはいけないと言われる理由

どうして公務員は辞めるべきではないと言われるのでしょうか
- 将来の給与が目に見えて分かる
- 仕事内容の割にそこそこの給与がもらえる
- 年功序列で歳をとるほど”おいしい”仕事
これらが主な理由だと考えられます。
将来もらえる給与が目に見えて分かる
将来設計がしやすく、安定した生活を送ることができます。
社会的信用も高く、住宅ローンなどの各種ローンが通りやすい点はメリット。
将来的にもリストラができるようになるとは考えにくい点も理由の一つです。
仕事内容が簡単な割りにそこそこの給料がもらえる
部署によりますが、仕事内容は大体マニュアルのようなものがあり、それに沿って行えばこなせるものがほとんどで内容は難しくないです。
土日にイベントがあるので、それに参加しなければいけないなどの不満はあるようです。
公務員の将来性についての記事がありますので、参考にしてください。
年功序列で歳を取るほどおいしい
歳を取っていけば給料が上がっていきます。
仕事するほど損だと言わんばかりに、一日中ネットサーフィンをしている強者も。。
でもそれでも給料は支払われますし、貰う権利はあるので、正解といえば正解なのかもしれません。笑
公務員を続けるリスク

公務員を続けるリスクを確認していきます。
- 自治体消滅リスク
- 後輩の採用がないリスク
- スキルが育たないリスク
- 終身雇用終了リスク
自分が辞めたい理由と合わせて、考えていきましょう。
自治体の消滅リスク
2040年問題というのを知っていますか?
2040年までに現役世代(20歳〜64歳)が1000万人も減少すると言われているものです。
一気に住民がいなくなることは考えづらいですが、徐々に縮小していき、税収がなくなってくると公務員の給与が払えなくなってしまいます。
後輩の採用がないリスク
広域化に伴って公務員が余ってきますが、今のところ公務員をクビにすることはできません。
ですので、早期退職が勧められると同時に、新規の採用がなくなっていくと考えられます。
年功序列で歳を取ったら楽しようと思っていたのに、後輩が入ってこずに一生下っ端の職員が生まれる可能性も。
スキルが育たないリスク
残念ですが、公務員として在籍している期間が長いほど、転職市場での価値は下がり続けていきます。
公務員の職歴は転職市場においては無価値だと考えておくべきです。
終身雇用終了リスク
ずっと公務員だから、転職市場での価値なんて関係ない。
と思っていても、自治体の消滅や待遇の引き下げなどにより、嫌々転職せざるを得ない状況がもうすぐそこまできているのかもしれません
大企業の終身雇用の崩壊が始まっている今、公務員だけ終身雇用を保障していくことは国民が許してくれるかどうか分かりませんし、財政的にも厳しい状況が予想できます。
公務員を辞めてもいい人の特徴

公務員を辞めてもいい人の特徴を挙げてみました。
- 稼げるスキルを持っている
- 挑戦したいことがある
- 仕事をした分の給与が欲しい
- 時間がもったいないと思ってしまう
稼げるスキルを持っている人
WEB制作、プログラミング、WEBライティング、英語、Webマーケティングなどです。
私の先輩には電気工事士資格を取得した人や、プログラミングの学習をしている人がいました。
挑戦したい事がある人
初めて辞めたいと思ったのは、このまま何も挑戦せずに定年までここに居るのは違うなと思ったからです。
公務員は特に、歳をとると転職しづらくなるので、もしやりたいことがある場合は挑戦するべきです。
仕事をした分の給与が欲しい人

上司の代わりに仕事をして疲弊していませんか?
仕事をした分の給与がもらえる職場は他にたくさんあります。
公務員の仕事が好きな人以外で、仕事をした分給与が欲しい人には転職をおすすめします。
時間がもったいないと思ってしまう人
通報が入れば予定通りに仕事を進めることもできませんよね。
また、夜に読書したり、勉強に時間を使いたい方もいるかと思います。
ですが、お分かりの通り、先輩上司とのおしゃべりや、トレーニングに付き合うことになります。
普通に話すぐらいなら、同僚ですし必要だと思います。でも24時間一緒に居ますからね。。
私もそのストレスにすごく悩まされました。
極端な例を出すと、人はいつ亡くなってもおかしくないですよね。
消防官をしていたから、より感じてしまう所もあるかもしれませんが、ふつうに同年代でも亡くなっている人はいるんです。
時間を有効に使えなくて、イライラするような人は、十分転職する理由になるでしょう。

人生で一番大切なのは、「時間」という考え方もあるかもね。
公務員を辞めてはいけない人

環境を変えるだけでは解決しない内容で、やめようか悩んでいる場合には一度考え直す必要があります。
- 人間関係で悩んでいる人
- 勉強やスキルアップに取り組めない人
人間関係のみで悩んでいる人
人間関係はどこに行ってもついて回ります。
もし人間関係で悩んでいるのであれば、別の解決方法を考える必要があります。
選択肢としては、
- 部署異動を願い出る
- 物理的に距離を取る
- そういうものだと思って受け入れる
- 休職する
こんな感じです。性格上できること、できないことあると思います。
私も公務員1年目はかなり干されてましたし、出勤して上司の車を見るだけで心臓がドキドキしていました。
勉強やスキルアップに取り組めない人
公務員は与えられた仕事をこなしていれば給料が毎月振り込まれ、毎年昇給していきます。
しかし、自分で稼いでいきたい、民間企業で働きたいと思っているのなら、勉強する癖をつけていた方がいいです。
とはいえ、私のようにまぐれで公務員試験をクリアした人以外は、真面目な人が多く、優秀ですので、心配はいらないと思います。
転職が怖い理由

どうして公務員を辞めるのが怖いのか。
これを理解しておくと気持ちが楽になります。
- ちゃんと仕事をしていけるか不安
- 不安定になるのが怖い
この辺りではないでしょうか?
ちゃんと仕事をしていけるか不安
やはり根本的に働き方が違うので、慣れるまでは苦労するでしょう。
何事もはじめてはうまくできないし、初めからできる必要もありません。
公務員を辞めて、頑張っていこうという決断ができる方ならきっとうまくいきます。
不安定になるのが怖い
景気が悪くなったらヤバいんじゃないか、業績が悪くなったらヤバいんじゃないか、給料がもらえなくなるんじゃないか。
そういう心配をしているのではありませんか?
確かに会社は潰れる可能性はありますし、これまでのような福利厚生も得られませんし、手当が無くなるかもしれません。
だから、もしもの場合にも自分で稼げる力をつけたり、不安をなくすためにもスキルを磨いたりして市場価値を上げておくことが大切なんです。
後悔しない転職をするには
自分がやりたい事や、興味があると思える仕事を選べたら最高です。
でも、やりたいことってなんだろう。そういう状況の方もいらっしゃるでしょう。
- 徹底した自己理解
- 転職サービスへの登録
- 最終的には自分で決める
徹底した自己理解
人間には少なからず適性があります。自分の性格に全然合わない仕事を選んでしまうと後悔につながってしまいます。
ですから、後悔しない転職をするには、まずは自己理解をするところから始めるべきです。
有名なものだと、“ストレングスファインダー”が有名です。電子書籍ではなく紙の本を購入する方が見返したり、結果を見るときにも便利です。
リクルートが運営するリクナビNEXTではグッドポイント診断というものがあり、質問に答えていくことで、自分の強みを5つ見つけてくれます。

転職サービスへの登録
転職サービスによって、サービス内容や、持っている未公開の求人が異なる事もあるので、複数登録しておくことをおすすめします。
転職サービスに登録しておく。これが転職のスタートラインです。
おすすめの転職サービス、転職エージェントは別記事で解説します。
自分で決めると後悔しにくい
できれば、転職先や退職などについても、すぐに誰かに相談するのではなく、自分で考えて、考えがまとまったところで誰かに相談しましょう。
人間は心理学的に、自分で決めたことには肯定的になりやすく、後悔しにくいようにできています。
ですから、心理的にも後悔しない為に、自分で考えて行動、決断するようにしましょう。
『後悔しない転職』をする具体的な手順
不安定になることが、まだ引っ掛かっている人もいると思います。
そんな人こそ実践して欲しい内容です。
- 自己分析
- 必要なスキルを身につける
- 小さく挑戦する
- 転職エージェントに相談する
自己分析
まずは徹底した自己分析です。
自分の好きなこと、得意なこと、人生の価値観、この3つが重なるものが自分が人生でやりたいことです。
まずは好きなこと、得意なことを書き出したり、身近な人に聞いてみたりしてリストアップしてみましょう。
その後に、自分が人生で大切にしている価値観を見つけていきましょう。
ポイントは、職業でやりたい事を決めない事です。まずは、お金とか時間とかは考えずに自由にリストアップしていきましょう。
詳しくは別記事で解説します。
スキルを身に付ける
自己分析で自分が興味のある分野や、やりたい仕事が見つかったとしましょう。
絶対的にやりたいことが見つかっている方なら、いきなりここでも問題ないです。
自分の興味が活かせる仕事が無いかリサーチをして、関連するスキルを身につけましょう。
転職しちゃってから身に付けても良いです。ですが、公務員は市場価値が低めです。
20代ならそれでも問題ないですがそれ以降は厳しい傾向にあるので、学ぶ姿勢やスキルで即戦力のアピールになるからです。
小さく挑戦する
業種にもよると思いますが、自分で挑戦できることがあれば少しでも良いので挑戦してみましょう。
もし、プログラマーになりたいという答えが出たのであれば、自分でHTML/CSSなどから始めてみる。
Webマーケターになりたいという答えが出たのであれば、ブログを運営してみるなどです。
何か気づきがあるかもしれませんし、実績になるかもしれません。
転職エージェントに相談する
最後は転職エージェントに相談してみましょう。
年齢によっては急いだほうがいい可能性もあるので、一番初めに相談してから、公務員在籍期間に資格取得やスキル取得に挑戦してもいいでしょう
また、本気で転職するならエージェントに関しても2つか3つぐらいは登録したいところです。
やりたい事が見つかってからでも遅くはありませんが、エージェントと話をする中で何かに気がついたり、エージェントの方から気がついた事を言ってくれたりするので、一度は相談してみるべきです。
結論:公務員にもリスクがある。やりたい事があれば辞めても問題なし

なんのための人生か考えてみましょう。
やりたい事が見つからないという人も多いとは思います。
私もそうでした。
そこから、自己理解を進めていく中で好きなことが見つかり、”これを仕事にしたい”という夢を持ちました。
何も考えずに、安定だから公務員をする。というのは、このままの待遇が定年まで続くことに賭けているということ。
今後公務員がどうなっていくかは誰にも分かりません。
ですが、人口減少などで、自治体が減るのは明らかですし、予算は減っていくでしょう。このような点も相まって、辞められるうちに辞めておこうと私は思いました。
もちろんすぐに待遇が悪くなるとは考えにくいので、続けるのもありだと思います。
ですが、待遇が悪くなり、辞めたいと思った時にはもう遅いということは知っておくべきです。
今回は以上です。