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公務員の将来性はあり。辞めようか迷っている方に参考にして欲しい事

2022年4月23日

公務員の将来性
ササキ

公務員辞めてもいいのかな。辞めても後悔しないかな。

このように悩んでいませんか?

私は元地方公務員(消防官)で、勤めた期間は10年間です。

この記事では、元公務員の私が、公務員の将来性について解説しています。

この記事を読むと、公務員を辞めようか悩んでいるが知っておくべきことが分かるので、後悔のない選択ができるようになります。

早速ですが、以下をご覧ください。

公務員に将来性はあるが、注意が必要な理由

お先真っ暗です。

とまでは言えませんが、知っておくべきことがあります。

以下をご覧ください。

  • 人口減少で財政が悪化する
  • 仕事量は増える
  • 給与水準、退職金の減少

人口減少で財政が悪化する

日本の人口減少は悲惨です。

出典:日本創生会議

人口が減少すると言うことは、税収が減るということです。

単純な話ではありませんが、公務員の給与を払っていかなくてはいけませんので公務員の数を減らす事が考えられます。

ですが、現在の法律では簡単にはクビにすることはできません。

じゃあどうするのかというと、採用をしなくなる可能性が高くなります。

結果的に、下っ端の職員は下っ端のまま。上司は、再任用で居座るという状況が容易に予想できます。

仕事量は増える

先程の内容と被るところはありますが、職員数が減りますので、個人に回ってくる仕事の量も増えることが考えられます。

地方の小さい市町村でも、今の段階で毎日残業している職員もいる状況です。

仕事量は増えても、与えられた仕事をこなしていけば良いと思えるような方には向いている可能性があります。

給与水準、退職金の減少

実際に公務員の給与や退職金は減り続けています。

2006年に公務員の退職金の平均は約2800万円だったのに対して、2018年には約2200万円にまで減少しています。

今後も減少傾向は変わらない事が予想されます。

減少していてもそこまで気にせず、退職金が貰えればそれで良いと考える方には向いていると言えます。

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公務員の将来性は自分次第

目指す未来は何か

公務員の将来性はあります。

ですが、見る角度によっては将来性は無いとも言えると私は考えています。

良いところが当てはまるなら将来性はある。悪いところが当てはまるなら将来性はない

このように考えて、自分には適正があるのかを検討してみることが大切

検討して欲しい具体的な項目を挙げました。

以下をご覧ください。

  • どんな仕事でもいいなら”将来性あり
  • リストラされなければそれでいいなら”将来性あり
  • 社会的信用が欲しいなら”将来性あり
  • 働いた分の評価と報酬が欲しいなら”将来性なし
  • 副業・独立がしたいなら”将来性なし
  • スキルを身に付けたいなら”将来性なし

”どんな仕事でもいい”なら将来性あり

公務員の仕事は多岐にわたります。

窓口業務、土木、水道、税務、総務、防災、教育など、異動も多くて、一つの仕事だけ覚えれば良いというものではありません。

仕事に対して、これがしたいというこだわりがない方は将来性がある

ただし強い希望があれば、本人のやりたいことに挑戦できる可能性はあります。

消防の場合でも同じです。

地方の小さな消防本部なら色々な職務経験ができる可能性がありますが、大きな本部や消防局では一つの事を極める形も多いです。

ポンプ隊、消防隊、救助隊、救急隊などです。さらに事務では、予防課、総務課、警防課などがあります。

”リストラされなければ良い”なら将来性あり

基本的にこれからもずっと、リストラは無いと思います。

法律を作っているのも公務員だからです。

一生続けられる仕事、それで良いなら将来性がある

ですが、自治体自体が経済破綻してしまうこともある、ということは知っておくべきです。

”社会的信用が欲しい”なら将来性あり

結局のところ、リストラがないという観点から収入は安定していますので、社会的信用度は高いです。

銀行で融資を受ける際にも、有利

若くして自分の家を建てて暮らしたいなど考える方には将来性があると言えます。

”働いた分の評価と報酬が欲しい”なら将来性なし

人事評価もあってないようなもの。

利益を求めるわけではないですし、数字で評価することもできません。

ですので、大体は普通の評価となってしまうのです。

働いて結果を出した分、報酬が欲しいなら公務員は向いていない

”副業がしたい”なら将来性なし

ご存知のとおり、公務員の副業は法律で禁止されています。

一定の条件下では、アパート経営や農業、作家活動、公演活動などができますが、いずれも上司に相談し、所属長から許可を得る必要があります。

いますぐに始めたいのに、入庁したばかりでは申請しづらいですよね。

そもそも副業しているなんて噂が回る方が、面倒くさいです。

副業が法律で禁止されているため、副業がしたい方は公務員はおすすめしません。

”スキルを身につけたい”なら将来性なし

一般的に、稼ぐためのスキルは何も身につきません。

成長していきたい。スキルを高めていつか独立したい。など考えている方は公務員は向いていません。

真面目に、ミスなく、同じような仕事をコツコツとこなしていけるような人が公務員には向いています。

【注意】20代30代はスキルを身につけておくべき理由

将来に備えよ

公務員は安定しているし、リストラも無い。毎日出勤していればそれで良い。

そう考えていませんか?

実はそうも言ってられないかもしれません。

決められた仕事をこなしつつ、スキルアップしていつでも辞められる状況を作るべきです。

以下をご覧ください。

破綻したけど辞められない人がいた

過去に経済破綻した北海道夕張市では、55人いた管理職のうち部長級は全員辞めて、課長級でも3人を残して退職することに。

そして、重要なのはここからです。

残った職員も年収を基準にして4割のカットが行われました。

その年だけじゃないです。ずっと4割カットです。

今まで500万円の年収だったのに、300万円になりますと言われて納得できますか?家のローンを払っていけますか?

人口が減るということは、税収が減っていくということなので、どこの自治体でも起こりうることなのです。

そんな時にスキルのない公務員は、自治体にしがみつくことしか出来ずに4割カットと言われてもYESと言うしかないのはキツすぎます。

だから、スキルを身につけておくべきなのです。

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おすすめの資格

  • 消防設備士(仕事しながら資格取得に取り組める)
  • TOEIC(日本人ではまだまだ希少性のある資格。海外も視野に)

電気工事士以外は取得までの勉強時間が長くなることも。電気工事士は半年程度。

来年にはもう辞めたいと思っている方には向かないと言えます。

おすすめはスキルを持つこと

  • プログラミング
  • Webライティング
  • Webマーケティング

これらは、独学もできますが、挫折率が高いことが特徴です。

半年〜1年あればスキルを手に入れられますが、独学で学びたいという方には向かないかもしれません。

ですが、これらIT系のスキルは、これからも需要があり公務員にも引けを取らない安定性があります。

IT人材不足のイメージ
出典:経済産業省
公務員にブログをおすすめする理由

公務員の将来性はその人次第。自分は人生で何がしたいのか考えよう

公務員の将来性について解説してきましたが、実は比較が難しいところがあり将来性はその人次第ということになります。

公務員の仕事も、自治体を支える良い仕事です。

ですが、評価されにくいことや、仕事内容が単調で工夫のしようながない、前例踏襲で自分のアイデアを活かせないなど、仕事内容に納得できない人もいるでしょう。

逆に、決められたことをやっていれば、そこそこの給与が確実に貰えて、減少傾向ではあるもののボーナスや退職金も高確率でもらえます。

公務員は中途採用にも力を入れているので、40歳を過ぎていても転職できます。

地元で仕事をしたい人の選択肢にはなるので、これから倍率が高まっていくことも考えられますが、ここまで真面目に人生を良くしようとしている方ならまた戻ってこれます。

公務員辞めたいかも。と悩んでいる人は民間を経験してみて、やっぱり公務員だと思ったら戻って来るのも一つの戦略です。

今回は以上です。

まずは自分の市場価値を知ることからスタート!

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元地方公務員|自身の経験や学びをもとに、転職やスキルアップについて発信。地方公務員▶︎11年で退職▶︎Web広告業界|妻と娘とコーヒーが好きです。

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