お疲れ様です。元公務員(消防官)のササケンです。

先輩に頭ごなしに怒られて、完全にやる気が出ない。
もう消防なんて辞めたい。。
このようなことで悩んでいませんか?
私は消防官として10年間勤務してきました。
そういう私も消防官として働き始めた1年目は、上司から干されて大変な思いをしたんです。
その時の経験や、10年経って結局転職するという経験を元に、アドバイスして行きたいと思います。
3分程度で読めますので、ササっと目を通してみてください。
消防士のやる気がなくなる理由3つ

基本的に公務員はモチベーションの維持が難しい職業です。
確かに、人を助けるという仕事でやりがいはあります。ですが、基本皆さんお金を稼ぐために仕事をしているはずです。
そう考えてしまうと、頑張りが反映されず、体力的にも精神的にもきつい仕事である消防官は、モチベーションを保つのが難しい仕事であると言って良いでしょう。
教育方法が独特
まず、消防という職場は特殊です。
学校であれば、勉強ができなくても人を殺す事はないですが、消防の世界では普通に人を殺しちゃいます。
ですので、実際の現場のように、プレッシャーを掛けたり、叱咤したりと、恐喝するかのような教育方法がとられることがあります。
完全に現代の教育方法とは異なるものなので、Z世代やミレニアム世代の後半あたりになってくると、全く合わないと思います。
嫌になるのも頷けます。本当に共感します。
ですが特殊な仕事であるので、圧力をかけて緊張状態で訓練させないと、緊迫した厳しい状況の現場で手が震えたりして仕事にならないので、多少は仕方無いとしか言いようがありません。
実際に感謝されることは少ない
よく転職サイトや消防官の紹介などでも多く伝えられる、『感謝される仕事』という言葉。
私もそれを疑っていませんでした。
ですが現実は、直接感謝の言葉を聞くことはほとんど無いです。
救急隊としても仕事をしていましたが、よく『到着が遅い』『サイレンがうるさい』『早く病院に連れて行け』という言葉を掛けられていました。
家族が大変な状況になっている訳ですから、気が動転していただけかもしれませんので、私は冷静に無視しがちでしたが笑
頑張りが給与に反映されない
夜中に火災に出場して、一睡もせずに命を張って逃げ遅れた方を何人救い出そうと火災出場手当は200円。(各市町村ごとに規定あり)
職場内の教育制度を創設するなど、功績を残したとしても利益が出るわけでも無いですし、特に給与に変化は無いわけです。
どんなに訓練をしても、どんなに知識を増やして、住民の役にたったとしても報酬は何も変わらないんです。
その代わりに、不況時にも減給されず、ボーナスがもらえます。(コロナ禍ではボーナスが減りました)
消防官の優位性

ここでは逆に消防官の優位性について解説して行きます。
社会的信用
消防官はいわゆる公務員で、一般的に社会的信用度が高いです。
クビになることもなく、ボーナスも安定してもらえるからですね。
なので、住宅ローン、カーローンなども若くても借りることが可能になっています。
普通は簡単にお金を借りる事はできない、ということを知っておきましょう。
安定
先ほどと似ていますが、圧倒的にお金の面では安定しています。
救急が少なかったから、火災が少なかったからといって給与が減るわけではありません。
もしそうなら、放火がめちゃくちゃ増えるでしょうね笑
時間の自由
夜勤をしたことのある方は、いや、眠くて勤務の次の日なんか楽しめないでしょうと思われるかもしれませんが、消防官は24時間勤務ですが仮眠時間があります。
仮眠時間の給与は出ていないので、自信を持って仮眠をしています。笑
通信勤務のために交代で起きなければならないのは少しつらいですが、次の日にずっと寝ているほどではありません。
出場がなければ、休める時間も多いので、十分に趣味に時間を使えます。
モテる
公務員でありながら、体を鍛えていて、明朗な性格の人が多いからか、モテる人が多いなと感じています。
しかも奥さんは大抵綺麗な方です。
公務員なので相手の親からの評価も高い傾向があって、結婚話もとんとん拍子で進みやすいです。
本当にやる気が無くなった場合の選択肢3つ

これからの生き方についての選択肢をあげて行きます。
仕事は仕事。趣味に生きると決め、普通にこなす
日中に時間が取れるのは、消防官の良いところの一つ。
平日の空いている時間に、サーフィン、バイク、筋トレ、読書など、好きな趣味が楽しめます。長期休暇も取りやすいですし、海外旅行にも行けます。
普通に過ごしていれば、ボーナスももらえるし、まあまあの給与ももらえる。普通に生きていく分には申し分ないですし、普通に小金持ちになれます。
無難に訓練をして、怒られながらも気にせず普通に仕事をして行きましょう。
いつの間にか後輩ができて、いつの間にか教える側になりますよ。
消防官はやめて、他の公務員を受験する
消防官になりたくて、消防官になった人もいるとは思いますが、公務員だからと言う理由でなんとなく消防官を選んだ人もいるはずです。私もです。
そんな方は他の公務員を受験してみるのもありだと思います。
この場合は、やる気が無くなった理由次第だとは思いますが、『反省』と言う名のパワハラが嫌な人はこの方法が合っているかと。
消防署の家事や腕立てをしなくても良くなります。
民間企業に転職する。起業する。
最後が民間企業に転職するという手です。
また、起業したいという方も出てくるとは思いますが、基本は一度転職をしてビジネス経験を積んでからの方が良いかと思います。
起業をしたい方は、ステップアップになるような、スキルが得られる企業に転職するべきです。
この場合、公務員を辞めるという、ちょっともったいないような気がする行動をすることになりますが、公務員をやめたからと言って小金持ちになれなくなるとか考える必要はないです。
金持ちはほとんど公務員じゃないので。
どう生きるか次第で、未来は変わります。やる気があるならきっと楽しい人生になりますよ。
転職を選択する際の注意点

やっぱりやめるしかない!
と思い立った方もいるかもしれません。
ですが、すぐに転職するのは失敗する可能性を高めます。
いきなり辞めないこと
ちょっと残念なお知らせですが、公務員は転職市場で弱い傾向があります。
実際にこのようなイメージがあるという調査があります。
- ビジネス的な思考が弱そう
- 私益を出すという思考が弱そう
- 効率の悪い仕事をしていそう
- 専門的なスキルを持っていなさそう
ですので、いきなり辞めずに、自分が興味のある分野のスキルを習得した方が良いです。
すでに、好きな分野があって趣味で取り組んでいるなどの理由があればその分野で転職すれば良いです。
なんとなく、稼げそうだからだったり、楽そうだからという理由で転職すると失敗してしまいます。
しっかり自己分析すること
自己分析ができていないと、転職を繰り返すことになるでしょう。
やりたいことが決まっていない場合には、まずは自己分析をして、自分が人生で大切にしたい価値観というものをハッキリさせましょう。
その結果から、職業やスキルを選択していくのが成功するための道順です。
まとめ:今や公務員の転職は普通。やる気なく働かれても困る職業なので、早めに決断しよう
消防官は人の命を救う仕事であり、ミスがあれば同僚や傷病者の命を奪ってしまう職業です。
普通の仕事より、リスクを負って働いているということを認識しましょう。
そして、パワハラや仕事内容でやる気を無くしてしまったなら、冷静に一度考えて、選択肢から進路を決めましょう。
本当にやりたいことはなんなのか、それが見つかれば人生が動き始めます。
この記事を読んでくださったあなたの人生が好転しますよう願っています。
まずは自分の市場価値を知ることからスタート!